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不登校のきっかけとは?原因を知って親子で向き合う方法

  • essence
  • 2月28日
  • 読了時間: 18分




▶︎1. 不登校とは?そのきっかけと現状

 


1.1 不登校の定義

不登校とは、子どもがさまざまな理由で学校に行けなくなる、または行かなくなる状態のことを指します


具体的には、文部科学省の定義では「年間30日以上欠席し、その理由が病気や経済的な理由によらないもの」とされています。ただし、この定義に当てはまらないケースでも、不登校状態にあると考えられることが多いです。たとえば、数日間だけ学校を休む場合や、午後からしか登校しない「部分的な登校」も含まれる場合があります。


不登校の背景には、子どもたちが置かれた複雑な状況や心理的な要因が関係しています。これは単に「怠け」や「わがまま」といった表面的な見方ではなく、深い理解が必要な問題です。


不登校と一口に言っても…

「不登校」という言葉からは、学校を欠席するという事実だけが浮かびますが、実際には個々の事情はさまざまです。以下のような多様な形態があります。


  • 完全不登校型:学校に全く通わなくなるケース。

  • 部分登校型:特定の授業や行事だけに参加するケース。

  • 段階的に減少型:最初は普通に通っていたが、徐々に欠席が増えるケース。


大切なのは「学校以外での学び」への視点

不登校は、学校生活に困難を感じる子どもが学校以外の環境で自分のペースで成長する機会と捉えることもできます。大切なのは「学校に行くこと」だけに焦点を当てず、「子どもの心と体の成長」に寄り添うことです。


1.2 現在の不登校の状況と統計

現在、不登校の子どもたちの数は年々増加傾向にあります。


文部科学省の統計によると、全国の小中学生の不登校者数はここ数年で過去最多を記録しています。特に中学生の割合が多く、不登校になる子どもの10人に7人は中学生です。これは思春期特有の心理的変化や、学校生活での負担が関係していると考えられています。


主な統計データ

以下は不登校に関する最新のデータを元にした概要です。


  • 不登校の子どもの割合:小中学生全体の約2.0%が不登校とされています。

  • 男女比:男子の方がやや多い傾向があり、全体の約55%を占めます。

  • 不登校のきっかけ:学校での人間関係(友達関係や教師とのトラブル)が大きな割合を占めていますが、家庭環境や学業のプレッシャーなど複数の要因が重なるケースも多いです。


コロナ禍がもたらした影響

近年、不登校の増加にはコロナ禍も大きく影響しています。リモート授業の普及や外出制限によって学校生活の形が変わり、これに適応できなかった子どもが増えたと言われています。また、家族との距離が近くなった一方で、家族内での問題が表面化しやすくなったことも要因の一つです。


不登校の背景に潜む多様な問題

不登校は一つの理由だけで起こるわけではありません。以下のような問題が絡み合うケースが多いです。


  • 学校での問題:いじめ、部活動の負担、学業不振など。

  • 家庭での問題:両親の不仲や家庭環境の不安定さ。

  • 子ども自身の健康:精神的ストレスや発達障害など。


地域や学校による対応の違い

不登校の対応には地域や学校ごとにばらつきがあります。対応が充実している地域では、不登校を経験した子どもたちがフリースクールやオンライン学習を活用して学び続けています。一方で、そういった選択肢が少ない地域では、サポートが行き届かない場合もあります。



▶︎2. 不登校の主なきっかけと原因

 


2.1 学校での人間関係の悩み

不登校の大きなきっかけとして挙げられるのが、学校での人間関係の悩みです。

子どもたちにとって、友達や先生との関係は学校生活の中心となるものです。しかし、この関係がうまくいかないと、学校に行くこと自体が大きなストレスになってしまいます。


友達関係の悩み

いじめや孤立感は、不登校につながる最も深刻な要因の一つです。具体的には次のようなケースが挙げられます。


  • いじめ:身体的、言葉によるいじめだけでなく、無視やSNSを使った陰湿ないじめも増えています。

  • グループからの孤立:クラスでの派閥やグループ活動の中で孤立を感じるケースです。

  • 友達とのトラブル:意見の食い違いや小さな誤解が大きな問題に発展することもあります。


先生との関係の悩み

子どもが先生との関係に悩むこともあります。信頼できる先生がいない、あるいは先生からの指導が厳しすぎると感じることで、不登校につながる場合があります。たとえば:


  • 指導の厳しさ:子どもの性格に合わない指導が、プレッシャーとなることがあります。

  • 相談できる環境の不足:困ったときに頼れる大人がいないと、孤立感が強まります。


人間関係の悩みが与える影響

こうした人間関係の悩みは、子どもたちに心理的な負担を与えます。毎日学校に通うことが苦痛に感じられるようになると、次第に欠席が増え、最終的には完全な不登校に陥ることもあります。


親ができるサポート

お母さまが子どもの人間関係の悩みに気づくためには、次のようなポイントを意識することが大切です。


  • 日常の会話を増やす:子どもの友達や学校での出来事について話を聞く機会を作りましょう。

  • 子どもの表情や行動を観察する:元気がない、食欲が落ちているなどの変化に注意してください。

  • 必要に応じて第三者に相談する:学校の先生やスクールカウンセラーに相談するのも有効です。


学校での人間関係の悩みは、子どもにとってとても辛いものです。しかし、親が早めに気づいて寄り添うことで、少しずつ改善していける可能性があります。


2.2 学業や成績に対するプレッシャー

学校での学業や成績へのプレッシャーも、不登校の大きなきっかけの一つです。


子どもたちは日々の授業や宿題、テストに追われています。特に「良い成績を取らなければならない」というプレッシャーが強いと、次第に学ぶ意欲を失い、学校そのものに行きたくなくなることがあります。


学業が不登校のきっかけになる理由

学業に関するプレッシャーが不登校を引き起こす理由には、以下のようなものがあります。


  • 授業についていけない:授業の内容が難しく、理解できないことが続くと、劣等感を感じるようになります。

  • テストや評価への不安:高得点を求められる環境や、成績表が家庭内で話題になることがストレスになる場合があります。

  • 期待の重圧:親や教師の期待が高いほど、それに応えられないことへの恐怖が増すことがあります。


特に注意すべきポイント

  • 過剰な比較:兄弟や友達と比較されると、子どもは自信を失いがちです。

  • 成功体験の不足:小さな成功体験が得られないと、努力を続ける意欲を失いやすくなります。


親ができるサポート

学業のプレッシャーから子どもを解放し、心の負担を軽くするために、次のようなアプローチが有効です。


  • プレッシャーをかけすぎない:成績よりも学ぶ楽しさを大切にする姿勢を伝えましょう。

  • 努力を認める:結果ではなく、過程を評価することで、子どもの自信を育てます。

  • 代替の学び方を検討する:学校の授業が合わない場合は、家庭学習やオンライン学習など、別の学び方を取り入れてみましょう。


学業以外の成長を重視する

学業のプレッシャーに苦しむ子どもには、「勉強以外にも大切なことがある」という視点を持つことが重要です。趣味や興味のある活動に目を向けさせることで、子どもが自信を取り戻すきっかけになることがあります。


2.3 家庭環境や親子関係の影響

家庭環境や親子関係の問題も、不登校の大きなきっかけになることがあります


家庭は子どもが最も安心できる場所である一方で、家庭内の状況が不安定だと子どもに大きなストレスを与えます。特に、親子間のコミュニケーション不足や、家庭内の緊張感が原因で学校に行きづらくなることがあります。


家庭環境が与える影響

  • 両親の不仲や離婚:家庭内での争いが続くと、子どもが心の安定を失いやすくなります。

  • 過度な期待や厳しいしつけ:親の期待が高すぎると、子どもが失敗を恐れるようになります。

  • 経済的な不安:家庭の経済状況が不安定な場合、子どもが学校生活に集中できないこともあります。


親子関係の問題

  • 会話の不足:日常的なコミュニケーションが少ないと、子どもは孤独を感じることがあります。

  • 否定的な態度:親が子どもの行動を否定する言葉を多く使うと、自己肯定感が低下しがちです。


親が心がけるべきこと

家庭環境を改善し、子どもとの関係を築くためには次のようなことが重要です。


  • ポジティブな言葉掛けを増やす:「頑張ったね」「大丈夫だよ」といった前向きな言葉が、子どもを安心させます。

  • 子どもの話をよく聞く:一方的な意見ではなく、子どもの気持ちに寄り添いましょう。

  • 家庭で安心感を与える:たとえ学校が辛くても「家は安心できる場所」と感じられることが、子どもにとっての救いになります。


家庭環境や親子関係の改善は一朝一夕でできるものではありませんが、少しずつ変えていくことで、子どもが抱える不安を和らげることができます。


2.4 心身の健康問題

子どもの心身の健康問題は、不登校の大きなきっかけとなることがあります

心身の不調は学校生活に直接影響を与え、登校する気力を奪う原因になり得ます。特に、ストレスや過労が引き金となるケースが増えています。


心の健康問題

  • ストレス:学校での人間関係や学業のプレッシャーにより、心に負担がかかります。

  • 不安やうつ症状:登校を考えただけで不安を感じたり、憂うつな気分が続くことがあります。

  • 発達特性による困難:発達障害や感覚過敏を持つ子どもにとって、学校の環境が大きな負担になる場合があります。


身体の健康問題

  • 慢性的な体調不良:頭痛、腹痛、倦怠感といった身体の不調が、不登校の一因となることがあります。

  • 睡眠不足:生活リズムが乱れることで、学校に通うための体力が維持できなくなることも。


健康問題が不登校につながる仕組み

子どもは心身の不調を「学校に行きたくない」という形で表現することが多いです。特に小学生低学年では、原因を言葉でうまく伝えられないこともあります。


親ができるサポート

  • 医療機関や専門家に相談する:必要に応じて心療内科やカウンセリングを利用しましょう。

  • 生活リズムを整える:規則正しい食事と睡眠で体調をサポートします。

  • 子どもの変化を見逃さない:心や体の不調のサインに敏感になることが大切です。


心身の健康は学校生活の土台です。子どもが健康な状態を取り戻すことで、学校への復帰が少しずつ現実味を帯びてきます。



▶︎3. 子どものサインを見逃さないために

 


3.1 不登校前に見られる兆候とは

不登校は突然始まるわけではなく、前兆となるサインが現れることが多いです。

親がそのサインに早めに気づき、対応することで、不登校を防いだり軽減したりできる可能性があります。


主な兆候

  • 体調不良の訴え:頻繁に頭痛や腹痛を訴える場合、心のストレスが体に現れている可能性があります。

  • 朝起きられなくなる:登校前の時間になると体が動かない、布団から出られないなどの変化があります。

  • 学校の話をしなくなる:友達や授業の話を避けたり、学校に関する質問に曖昧な答えをすることが増えます。

  • 食欲や睡眠の変化:食べる量が極端に増えたり減ったり、眠れない日が続くなどの変化が見られる場合があります。


子どもの行動に現れる変化

  • 情緒が不安定になる:些細なことで怒り出したり、泣きやすくなることがあります。

  • 趣味や遊びへの興味が薄れる:以前楽しんでいた活動に興味を示さなくなることがあります。

  • 学校での出来事への拒否感:「学校に行きたくない」と直接口に出す場合もあります。


親が気をつけるべきこと

不登校の兆候を見逃さないためには、次のことを意識してください。


  • 子どもの話に耳を傾ける:日々の会話の中で、子どもの気持ちを引き出す工夫が大切です。

  • 変化に敏感になる:小さな変化も見逃さず、早めに対応する姿勢が求められます。

  • 無理に学校へ行かせない:体調や気持ちが不安定なときに無理をさせると、状況が悪化することがあります。


不登校は誰にでも起こりうることですが、兆候を早く察知し、子どもと向き合うことで、適切な対応を取ることが可能になります。


3.2 子どもとのコミュニケーションの取り方

不登校の兆候が見られるとき、子どもとどのように話をするかが非常に重要です。

親子のコミュニケーションが良好であれば、子どもは自分の悩みや不安を打ち明けやすくなります。


心がけるべきポイント

  • 聞き役に徹する

    まずは子どもの話を遮らずにじっくり聞くことが大切です。アドバイスよりも「話を聞いてくれる安心感」を与えることを優先しましょう。


  • 否定しない

    「そんなの気にしないで」「頑張ればできる」など、気持ちを否定する言葉は避け、共感の姿勢を見せましょう。


  • 短い会話を積み重ねる

    長時間の話し合いではなく、日々の何気ない会話を積み重ねることで、子どもの本音を引き出しやすくなります。


実践的なアプローチ

  • 「なぜ?」ではなく「どう思う?」を使う

    問題の原因を追求するより、子どもの気持ちを引き出す質問を心がけましょう。


  • 一緒に時間を過ごす

    一緒に食事をする、ゲームや散歩をするなど、共通の体験を通じて信頼関係を築くことが大切です。


  • タイミングを選ぶ

    子どもがリラックスしているときや、落ち着いて話せるタイミングを見計らいましょう。


注意すべきこと

  • プレッシャーをかけない:子どもの気持ちを理解しようとするあまり、「ちゃんと話してほしい」と過剰に迫るのは逆効果です。

  • 親自身も冷静でいる:感情的にならず、落ち着いて子どもと向き合うことが必要です。


子どもとの対話は一方的なものではなく、信頼関係を築くための双方向のプロセスです。小さな会話の積み重ねが、子どもが安心して本音を語れる環境を作ります。



▶︎4. 不登校への適切な対応方法

 

4.1 子どもの気持ちに寄り添う

不登校の子どもに対して最も大切なのは、気持ちに寄り添う姿勢です

子どもが学校に行けなくなる背景には、さまざまな不安や恐怖、葛藤があります。その気持ちを理解し、受け止めることが、次の一歩に繋がる土台となります。


寄り添うための基本的な考え方

  • 無条件の受け入れ

    「学校に行けなくても大丈夫だよ」と、子どもの存在をそのまま認めてあげることが重要です。


  • 子どものペースを尊重する

    焦らせることなく、子ども自身が進むタイミングを見守りましょう。


  • 共感の言葉をかける

    「つらかったね」「そんなことがあったんだね」と、気持ちを言葉で受け止めることが大切です。


子どもが感じていることを想像する

子どもは、「頑張りたいけどできない」「親に迷惑をかけているのでは」といった複雑な気持ちを抱えていることが少なくありません。そのため、親が「何を感じているか」を想像しながら接することが求められます。


寄り添う具体的な方法

  • 対話を大切にする

    感情を押しつけるのではなく、子どもの話を引き出すような柔らかい質問を心がけましょう。


  • 行動を共にする

    無理に言葉で解決しようとせず、一緒に過ごす時間を増やすだけでも安心感を与えられます。


  • 小さな成長を認める

    些細なことでも「よく頑張ったね」と褒めることで、子どもは自信を取り戻します。


気をつけたいこと

子どもの気持ちに寄り添うためには、親が冷静さを保つことも重要です。「なぜ学校に行けないの?」と問い詰めたり、早急な解決を求めるのは避けましょう。


寄り添う姿勢は、子どもにとっての大きな安心感になります。 子どもの気持ちを受け止め、親としての信頼を築くことが、不登校を乗り越える第一歩です。


4.2 学校や専門機関との連携

不登校の問題を解決するためには、学校や専門機関との連携が重要です。

親だけで全てを抱え込むのではなく、学校や専門家の力を借りることで、より適切な対応が可能になります。


学校との連携

  • 担任の先生に相談する

    まずは担任の先生に子どもの状況を共有し、学校のサポート体制について話し合いましょう。


  • スクールカウンセラーの活用

    学校には専門知識を持ったカウンセラーがいることが多く、子どもの心のケアに役立ちます。


  • 柔軟な登校方法の提案

    時差登校や部分登校など、子どもの負担を軽減する方法について学校側と相談することが大切です。


専門機関の力を借りる

  • 医療機関での診断や相談

    心療内科や小児精神科では、不安やストレスを抱える子どもに適切な診断と支援が提供されます。


  • 地域の教育相談センター

    自治体が運営する教育相談センターでは、不登校の子どもや親に対する具体的なアドバイスや支援を受けられます。


  • フリースクールやオンライン学習

    学校以外の教育機関を活用することで、子どもが無理なく学びを続けられる環境を整えることができます。


連携をスムーズに進めるためのポイント

  • 子どもの意見を尊重する

    学校や専門機関との相談内容について、子どもと一緒に話し合うことが重要です。


  • 記録を残す

    子どもの状態や学校とのやり取りを記録しておくと、連携がスムーズになります。


  • 早めの行動

    不登校の兆候が見られたら、早い段階で相談を始めることで、子どもに合った支援を受けやすくなります。


親だけで頑張らず、周囲のサポートを積極的に活用することが、不登校の解決に繋がります。 学校や専門機関との連携は、子どもに安心感を与え、学校復帰や新たな環境での成長をサポートします。


4.3 家庭でのサポート体制の整え方

家庭は、不登校の子どもが安心して過ごせる大切な居場所です。


まずは、子どもが「家なら安心していられる」と感じられる環境を作りましょう。親の焦りや不安が伝わると、子どもも心を閉ざしてしまうため、穏やかな雰囲気を心がけることが重要です。


サポートのポイント

  • 無理に学校に行かせない

    本人の気持ちを尊重し、プレッシャーをかけない対応を心がけます。


  • 規則正しい生活リズムを整える

    朝食や適度な運動を取り入れ、生活習慣を安定させましょう。


  • 子どもと楽しい時間を共有する

    一緒にゲームや料理などを楽しむことで、親子の信頼関係が深まります。


周囲の協力も活用

家庭だけで解決しようとせず、学校や専門機関とも連携してサポート体制を広げることが大切です。

子どもが安心できる環境づくりが、次の一歩を踏み出す力になります。



▶︎5. お母さま自身の心のケア

 

5.1 自分を責めないための考え方

お母さまが自分を責めないことは、子どもを支える上でとても大切です。


不登校になると、「自分の育て方が悪かったのでは」と自責の念に駆られる方も多いですが、子どもの問題を親だけの責任と考える必要はありません。不登校には多くの複雑な要因が絡んでおり、親が自分を責めることで、子どももさらにプレッシャーを感じることがあります。


自分を責めないためのポイント

  • 完璧な親を目指さない:親も一人の人間です。失敗することがあって当然と考えましょう。

  • 周囲に頼ることを許す:家族や専門機関の力を借りることで、負担を軽減できます。

  • ポジティブな視点を持つ:「この状況が親子の絆を深めるチャンス」と前向きに考えましょう。


お母さまが穏やかな気持ちでいることが、子どもの安心感にも繋がります。


5.2 ストレスの発散方法とリラクゼーション

お母さまがストレスを発散し、リラックスすることは、不登校の子どもを支えるために欠かせません

子どもを支えようと頑張るあまり、自分のケアを後回しにしていませんか?お母さま自身が心身の健康を保つことで、子どもにとっての大きな支えとなります。


ストレス発散の工夫

  • 好きなことを楽しむ:読書や散歩、趣味の時間を作ることでリフレッシュできます。

  • 運動を取り入れる:軽いヨガやストレッチで心と体をほぐしましょう。

  • 信頼できる人に話す:家族や友人に気持ちを共有することで、心が軽くなります。


リラクゼーションの具体例

  • 深呼吸や瞑想:気持ちを落ち着ける効果があります。

  • アロマや音楽:香りや音楽で心を癒すのもおすすめです。


お母さまがリラックスしていると、子どもも安心感を得られます。 無理せず、自分を大切にしてください。


5.3 同じ悩みを持つ親との交流の重要性

不登校の子どもを持つ親同士の交流は、孤独を癒し、大きな支えになります


同じような経験をしている親と話すことで、「自分だけが悩んでいるわけではない」と感じ、前向きな気持ちを持つことができます。また、他の家庭での成功例を知ることで、具体的な対応策のヒントを得られることもあります。


交流の方法

  • 親のサポートグループに参加する:地域やオンラインで、不登校の子どもを持つ親向けの交流会が開催されています。

  • 専門家を交えた座談会:カウンセラーや医師を交えた場で、気軽に意見交換ができます。

  • SNSやコミュニティサイト:同じ悩みを持つ親とつながれる場が増えています。


交流の効果

他の親との会話は共感と励ましの場になるだけでなく、視野を広げるきっかけにもなります。

孤独を感じたときは、一人で抱え込まず、周囲の力を借りてください。 親同士の交流は、不登校を乗り越える大きな助けとなります。



▶︎6. まとめ

 

不登校は、どの家庭にも起こりうる問題です。


お母さまが子どもの不登校に直面すると、不安や戸惑いを抱えるのは当然です。しかし、不登校は子どもが自分を守るために選んだ行動でもあります。学校だけが成長の場ではありません。大切なのは、子どもが安心して過ごせる環境を整え、再び前向きに歩き出せるようサポートすることです。


これまで紹介したように、不登校のきっかけには学校の人間関係や学業のプレッシャー、家庭環境、心身の健康問題など、さまざまな要因が絡んでいます。それらをひとつずつ整理し、無理のない形で対応していきましょう。


親が笑顔でいることが、子どもにとって最大の安心感になります。 お母さま自身の心のケアも忘れず、学校や専門機関のサポートを積極的に活用してください。不登校は特別なことではなく、親子で向き合いながら乗り越えられる課題です。


「子どもの心に寄り添い、家族全員が安心できる日常を目指す」その一歩を踏み出してみてください。



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お子さまの不登校でお悩みなら、浅井とも江のカウンセリングサービスをご利用ください。アダルトチルドレンや親子関係の専門知識を活かし、個別の状況に寄り添ったサポートを提供します。「脳傾向性診断」や「克服カウンセリング講座」を通じて、親子が笑顔を取り戻せるお手伝いをしています。一人で悩まず、ぜひご相談ください。




 
 
 

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